*本ページはPC縦書き、スマートフォン横書きとなっています。 ただし、どう読むかは自由ですが。
試されることを嫌うのに
ここは文字の実験場
ここは詩への挑戦状
ここはあなたの常情上
試されなければ示せない僕達へ
電子詩集
テストドライヴ
これは最初の一歩……
fleeting annoyance
ち
くかち
くた こる
ち き
十二 ころん
ぐ つ
っと ずっ
っろっ
っ
「孤独の音」
秒針が
何かを焼いている
その音が
聞こえるだろうか
音と音が煩くて
……
みつけることも出来ないだろう?
風に向かえば体が遮
光は何かを蒸発させて
音は音と駆け上っている
そんな詰め合うこの世なら
人と人など尚更に
分かり合える道理もない
だが だからこそ
土と樹の山は美しく
貴女の体はあたたかく
狂おしいほど、
世界は眩しい
さ
ん
さ わ
ん さ
わ さ
さ ん
わ さ
さ ん
わ さ
さ ん
わ
さ
さわん
さ
わ
ん
さ
わ
ん
ざ
ん
ざ
わ
ん
ザ
「ワンっ!」
わ
「ボールが落ちる音」
空が歓声をあげていた
草が囁いていた
あの日のことだ
井戸端の木々は影と踊り
雲は旅人の歩みを超える
そう、そんな日
紋黄蝶のふりをした竹の葉は
たったひとたび羽ばたいて
枯れ草カーキへ落ちてゆく
竹の葉は知っていた
よもや自分は
新芽の色と混ざれはしない。と
ならばなぜ
風にその身を許すのか
夕暮れは遠くない
金の身体も いずれは腐る
世界がみどりを愛したからだ
いま、一凛の風がふく
だからこそ舞い上がるのか
私が居なくとも幸せになるだろう強く愛しいひとへ、だからこそ愛を伝えてもいいだろうか? 私でも、あなたの傍に居られるのだろうか
__________________
__________________
_____・____________
_____・____________
_____・__________ッ_
_____わ___________タ
_____ゃ________…___
_____し_______た____
__|__わ______た_____
__|__ゃ_____た______
__|__し____た_______
__|__わ___た______ン_
__あ__ゃ___________ぉ
__あ__し__________と_
__あ__わ____________
__あ__ゃ____________
__あ__し______っ_____
__あ________ち______
__あ_______パ_____ん_
__あ____________ぉ__
__ア____________ポ__
__ザ___________ポ___
_________________た
_________________く
_________________た
_________________く
__(どうして愛おしいのだろう)__
_______________ほ__
________________つ_
_______________ほ__
「花時雨の窓」
げんだいのかわがながれる
みずのかわりにひかりをながして
しかしおよぐさかなのじかんはちがう
せくものもいるとまるものもいる
ながれるものはただことなる
さていつのよもかわぞいにはひとがいる
つまりわたしがそこにいる
おしぼたんしきのはねばしをまつ
げんだいのかわはなんだかうるさい
ちかごろはいーぶいざかなもいるようだ
それでもかぜにさびしさをかんじる
……人の世の 時が止まった
世界はあるべき風を取り戻す
赤はこの川を割り音を消し
黄色いライトは飛び石を射し
碧い川だけが流れをつづける
静かだ 靴音だけが続く
今なら悪魔に魂を渡したって良い
創られた赤が
創らなかった世界を見せるのだから
……世界が動き出す その少し前
青いまばたきが視える頃
そこにはもうわたしはいない
ながれるじかんはふたたびかわるんだ
すこしなにかをかいしょうしながら
すこしなにかをておくれにしながら
(風の音)
「信号機の赤の形而下の形而上学」
さ
わ
さ
わ
さ
わ
さ
わ
さ
わ チ
さ
(春が燃えている)
(火の粉散る程に)
ア
ア
ア
ア
ア
ア
ア
ア っ
ア ち
ア パ
ザ
…
…
この場所に廃墟があったこと
もうみんな忘れてしまうんだ
・
・
・
・
・
・
・
・
・
目をとじて
(みみを澄ませる)
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| い
| ら な
| か が
| い た 方
| な れ 仕
| が ら て
| ら 方 創 く
| か 仕 と た
| る て す に
| ぎ く 愛 死
| す た を は
| し に 然 人
| 美 死 自
| が は
| 界 僕
| 世
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「フウセンカズラのゆめ」
*音量注意
空は
あ……
あなたに
……
其処は
きっ
と
近くて
あなたは
……
どうか目を閉じていてくれよ
弾けそびれた
その全てが
まどろみに融けないように
あなたが
眠れますように
____
外は
ずっ
と同じで
アラームだけが
もう鳴らない
傘を
渡せなかった
一緒に濡れることさえ
きっと知らないでいてくれよ
叫び損ねた
その祈りが
まどろみに融けないように
あなたには
届かないように…………
…………
空は
あおくて
あなたに
見せたいな

電子詩集
テストドライヴ
あとがき
電子詩集テストドライヴは
これにて終了です。
最後までお読みくださり
ありがとうございます
さて、作品個別へのうんちくなどは無しに
いくつか小話でも
本作は6ヶ月にわたり制作され、最初に出来た作品は「ボールが落ちる音」でした
熱にうなされた中で思いついたことをよく覚えています。
あぁ、イヱ、駄目ですね。 いろいろ書くとつい、うんちくのようになってしまう。
そうですね…… あなた様は、“隠詩”の存在には気が付かれましたか?
本作には至るところに、ドラッグ選択で現れる作品と、特定の場所で飛べる隠しページがございます。
如何せん、半年前から創っておりますから、私も場所まではよく覚えておりませんが……
長くなってもなんですので、最後に
自分自身本作を詩と呼んで良いか不安でしてもしよろしければ、XやGメールなどで感想をくださると嬉しいです。ぜひお願いします。
そう、つまりはこんな風に隠れています。
よく見つけましたね
それでは改めて、最後までお読みくださり
ありがとうございました。
次回作、「茹だる夢」にてお会いしましょう
No phones, just eyes.
look out worlds